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辻井伸行 日本ツアー 《ドビュッシー・ラヴェル・ショパン》






興奮冷めやらないうちに文字に起こしておこうと思い“翌日”の早朝の電車内でこれを書いています。(「何故早朝の電車に乗っているのだお前は!」っつう話は…とりあえず今はどうでもいいので…そっとしておきますかね。(笑))
この文字起こしをいつブログにアップするかはまだ決めてはおりませんが、何の“翌日”かって言うと、辻井伸行くん(彼のことは普段“のぶくん”と勝手に呼んでいるせいか“くん”付けがしっくりくるのでコレでいかせて頂きます!)のピアノリサイタルに行ってきた“翌日”なのであります。念願の“のぶくん”のリサイタルのチケット(しかもめちゃくちゃ良席!)が昨年末に奇跡的にゲットでき(言うまでもなくチケットは即日完売)待ちに待った昨日という日に行ってきた、というわけです。

彼のことは多くの方がご存知だとは思いますが、ご存知でない方も中にはいらっしゃるかも知れないので少しだけ触れておくことにします。生まれつき「小眼球症」という病で先天的な全盲で光すらも感じない、そんなハンデを背負いながらピア二ストとして世界中を飛び回っています。第15回ショパン国際ピアノコンクール(地元ポーランドのラファウ・ブレハッチが優勝した回。2005年開催。)に最年少ながら果敢に挑戦する姿をテレビやインターネット越しではあるけれど拝見し応援していました。(結果セミファイナル止まりではありましたが、ポーランド批評家賞を受賞。)その時の彼はまだ17歳。その4年後、20歳の時に臨んだ2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝以降の目覚ましい活躍は…もう書くまでもないですよね。

…で、ピアノリサイタルの話に戻りますが、我らが地元千葉で行われた昨日のリサイタルのプログラムは私にとって完璧のドンピシャ!大好きな曲達ばかりでした。

大和証券グループ presents
辻井伸行 日本ツアー
《ドビュッシー・ラヴェル・ショパン》
2019年1月18日(金) 19時開演 習志野文化ホール


[プログラム]
ドビュッシー:2つのアラベスク
ドビュッシー:映像 第1集(水に映る影/ラモーをたたえて/動き)
ラヴェル:ソナチネ
ショパン:
スケルツォ第1番 ロ短調
スケルツォ第2番 変ロ短調
スケルツォ第3番 嬰ハ短調
スケルツォ第4番 ホ長調



期待が高まる満員の会場。客席の照明がゆっくりとおち、ステージがゆっくり明るく照らし出され、程なくして辻井伸行くんが袖から登場。のぶくんは一人では袖からピアノにたどり着くことはできませんので(ステージには点字ブロックのようなものは当然ございませんので…。)お付きの人(マネージャーさん?)に連れられての登場です。彼の演奏会に行ったことがある方や映像でご覧になったことがある方にはお馴染みの光景だと思いますが、これからすごい楽しいことでもあるのかな?(彼にとってステージでのピアノ演奏とは“ある意味”そういうものなのかも知れませんが。)って感じの登場、まるでディズニーランドにやってきた“お父さん”(子供が主役なのでお父さんはローテンション気味…。失礼!)とこれから起こることへのワクワクが止まらない“子供”のようです。
歓迎の拍手のなか、右に深くお辞儀、真ん中にも深くお辞儀、左にも深くお辞儀、と、会場の皆さんへの丁寧な挨拶を終え、ピアノの椅子に座りました。ベストポジションでなかったのか何度か浅く座り直し、そして鍵盤に手を置き、呼吸を整える少しの間があり、
最初の“アラベスク”が静かに始まりだしました。

始まってすぐに「ああ今日は来て良かったなあ」と思いました。一音一音の音の粒のきらめき、歌うような内声、力強さと優しさを兼ね備えたフォルティッシモ、行き来する強弱、もう素晴らしいとしか言いようがないです。

ドビュッシーを弾き終え、拍手の中いったん袖に戻ってからのラヴェルのソナチネ。高速パッセージは力強くきらびやかに。スピードがハンパない!
後半は大大大好きショパンのスケルツォ。4曲をノンストップで(トータル40分くらいありますよ!)弾ききりました。1曲1曲どれもがあまりにも素晴らしく、曲間に拍手したい気持ちを抑えるのに必死でした。(笑)4番が終わった後、我慢していた分まとめて手が痛くなるほど拍手しました。(笑)にしてもここ「習志野文化ホール」の本日(昨日ですが)のお客様は、普段リサイタルに行かない方も多くいらっしゃったのかしら?満場拍手ではあったものの私には熱量的に物足りなかったです。(これ普通ならブラボーの嵐スタンディングオベーションものでしょう!と思ったものですから…。)
私のすぐそばのおじさまは堪えきれずブラボーでちゃってました。(おじさまよく言ってくれたよありがとー!)

のぶくんは拍手に応えてアンコールを3曲も弾いてくれました。

[アンコール]
ドビュッシー:月の光
久石譲 :The Dream of the Lambs ピアノソロVer.
(映画『羊と鋼の森』エンディング曲)
ショパン:革命のエチュード

「月の光」を偶然でしょうが割と続け様に最近行ったピアノリサイタルで聴いています。2017年11月、サントリーホールで聴いたカティア・ブニアティシヴィリさん、去年9月に聴いたアリス=沙良・オットさん、どれも良かったですが、のぶくんのはそのどれらよりもキラキラと輝く“月の光”でした。眩しいくらい!「月の光と天の河」というタイトルに変えたくなる位です。(激ダサっ!(笑))
「月の光」のあと、のぶくんからのお礼の挨拶と、アンコールに応えての次の曲、久石譲作曲「The Dream of the Lambs」の紹介をしてくれました。この「The Dream of the Lambs」という曲は、この映画の為に久石さんとのぶくんがタッグを組んで使った曲だそうです。本来はオケとピアノの曲ですが今回はピアノソロバージョンということで披露してくれました。この曲もめちゃ良かった!
そしてまさかのトリプルアンコールで「革命」を爆速で弾ききった彼は満場の拍手の中いったん袖に戻り、再び登場し、丁寧にお辞儀をし、そしてそっとピアノの蓋を、閉めました。どうやら袖で関係者の方に「時間いっぱいです」的なことを言われたようです。この「すみませんが終わりです」って感じで蓋を閉める姿がなんだか微笑ましかったです。

…ということで大満足のリサイタルでした!また新たなリサイタルがそのうちあればチケット争奪戦に再び参戦しようとは思います。なかなかに厳しい戦いになる事は容易に想像できますが。。。

長文お付き合いありがとうございました。





羊と鋼の森 オリジナル・サウンドトラック SPECIAL(CD2枚組)




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[ 2019/01/20 11:00 ] 音楽 | TB(0) | CM(2)

オルガ・シェプスさんのショパン

久しぶりに音楽ネタです。

オルガ・シェプスさん。ドイツ等を中心に活動されているロシア出身のピアニストさんです。
というのをついさっき知ったばかりです。(笑)

演奏も素晴らしいのですが、映像がまるで映画を見ているようで引き込まれました。
ぜひYoutubeの画質を1080pにして全画面で見てください。













[ 2018/09/01 09:46 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

松田華音さん&神奈川フィルの演奏を聴きに行ってきた。

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去年リサイタルを聴きに行った松田華音(まつだ かのん)さんのコンチェルトを聴きに行ってきました。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会
みなとみらいシリーズ第330回

指揮:カーチュン・ウォン
ピアノ:松田華音

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
ラフマニノフ/交響曲第2番 ホ短調 Op.27

いつものごとくざっくり感想ですが、華音さんの弾きっぷりは実に堂々とした見事なものでした。
テンポは割と落ち着いてて力強さもあり高音の早いパッセージなんかはキラキラしていて、21歳の今の彼女にピッタリな演奏だったと思います。現在もモスクワ音楽院で研鑽を積んでいるところなので、これから先さらに進化した2番が聴けることでしょう。

なんか引っかかる表現をしていますが(笑)率直に言うと優等生的な演奏。優等生とはいい意味でもあり"そうでない"意味も若干ありって感じで、欲を言うならば「これが私のラフマニノフよ!」って"もっと"訴えかけてくるものが欲しかったな・・・。でも今の彼女らしいラフマニノフであったことは間違いないですし、自分の信じる道を突き進んで行って欲しいです。←どっちやねん(笑)

指揮のカーチュン・ウォンさんは1986年シンガポール生まれ。2016年第5回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝した注目の若手指揮者。交響曲第2番でその実力を遺憾なく発揮してくれました。うねりを作り出すのが非常に上手い!長尺の曲でしたが全く飽きさせないし、タクトをダイナミックに振る姿にめっちゃ引き込まれました。最後の楽章が終わった瞬間ブラボー&拍手喝采でしたよ。
華音さん目当てで言ったのにすっかりカーチュン・ウォンさんのファンになりました。(笑)

終演後の華音さんのサイン会でニューアルバム「展覧会の絵」を買い、サインをしてもらいました。ちょっとだけお話をさせて頂きテンションがあがりました。どうでもいいですか?(笑)

さあ、これからニューアルバムを聴きます。


[ 2017/06/17 23:21 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

萩原麻未さんのラヴェル@ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017


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(写真上:2017/5/6 萩原麻未さんの公演終了直後の東京国際フォーラム ホールAの様子。iPhoneにて撮影)

2010年にスイスで行われた「第65回ジュネーブ国際音楽コンクール」で”日本人初優勝”という快挙を成し遂げた萩原麻未さん。
このコンクールのファイナルで演奏したラヴェルのピアノコンチェルトが聴けるとあっては行かないわけには行きません。チケットは発売当日にゲットし良席を確保できていたので、楽しみにしておりました。コンクールでもタクトをとったパスカル・ロフェが指揮、オケはフランス国立ロワール管弦楽団。(因みにジュネーブ国際のオケは当然地元スイスのオケ「スイス・ロマンド管弦楽団」)
彼女の演奏はオケとの息もぴったりで大変素晴らしかったです。ただ、音響がイマイチでお馴染みのホールAのせいなのか、ピアノの響きをもっと感じたかった!というのが率直な感想です。ピアノの音がオケに負けていました。恐らくサントリーホールとかだったら感想も違う気がします。彼女のリサイタルが今年の10月にフィリアホールで催されるのですが、彼女が奏でるピアノの響きを確かめてきます。チケット発売日を気にしておかないと!
・・・その前に、来月は横浜みなとみらいホールに松田華音さんのラフマニノフのピアノコンチェルト第2番を聴きに行きます。楽しみ。。。

<追記>
コンチェルトの次のボレロも最高でした!

<追記その2>
萩原麻未さんのオフシャルサイトはこちら→http://mami-hagiwara.net/

CDが今月発売されます。堤剛さんとのデュオです。

フランク& R. シュトラウス:ソナタ
堤剛 萩原麻未
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[ 2017/05/07 13:22 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

松田華音さんのリサイタルに行って来ました。

松田華音デビュー・リサイタル

楽しみにしていた松田華音(まつだ かのん)さんのピアノ・リサイタルに昨日(7/16)行ってきました。

場所は横浜市にあるフィリアホール。曲は・・・。

ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61 「幻想」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」


どれも好きな曲!
そもそも松田華音さんを知ったきっかけは、デビューCDを聴く機会がたまたまあったからなんですが、そのCDを聴いたときに思ったのが「ラフマニノフの弾きっぷりすげーな」と。
彼女は香川県高崎市の生まれですが、6歳からモスクワに渡りずっと研鑽を積んできた、いや、今も名門モスクワ音楽院で研鑽を積んでいる真っ最中なんです。この”本場”仕込みのラフマニノフ、ロシアの寒い冬の景色が目に浮かぶような素晴らしい演奏だったもんですから、それからYoutubeで子供の時の演奏の動画をみたり最近の演奏をみたりして興味を膨らましていました。そんななか、日本でリサイタルがあることを知り「行くしかない!」ってことになり、ようやく昨日、華音さんのリサイタルに行き、生演奏を堪能してきたわけです。

開演は17時。ほぼ時間通りでした。会場のライトがフワッと落ち、ステージが明るく照らし出されました。足音が聴こえ、華音さん登場です。ほぼ満員の会場のお客さんの拍手に応えお辞儀をする華音さん、小柄なんですが、裾の大きくひろがったドレスのせいかそんなに小柄さは感じなかったかなー。どうでもいいですか?(笑)

まずショパンのピアノソナタ。演奏は良かったんですよ。良かったんですけど、ここのところマルタ・アルゲリッチのCD(これがおそろしく素晴らしい。最終楽章が爆速!)を聴きすぎていた&華音さんが意外と落ち着いたテンポで弾ききったのが「自分的」にはすこーし物足りなかったかなー。あくまでも「自分的」にはですよ!

次の幻想ポロネーズも同じです。ん?マルタ・アルゲリッチの聴きすぎ?期待しすぎ?
幻想ポロネーズに関しては最後ちょっとミスがあったり、残念なところはたしかにありましたが「なんだろうこの消化不良な感じは?」って思いつつ前半戦終了。

15分の休憩を挟んで、ムソルグスキーの「展覧会の絵」です。

この「展覧会の絵」なんですが・・・。めちゃくちゃ素晴らしい演奏でした!!!
前半のショパンでモヤモヤしていたものが吹っ飛びました。心から「今日の演奏会来てよかったわー!」と演奏中から心の中でつぶやいていました。華音さん、なんなんですかこの落差は!(笑)

素晴らしい演奏を聴いていると、その世界に吸い込まれるような感じがして、それを「連れて行かれる」と自分で勝手に言っているのですが、「展覧会の絵」は連れて行かれましたよ。ダーク(第2曲:古城)、叩きつける低音(第4曲:ヴィドロ)、キラキラした高音(第5曲:卵の殻をつけた雛鳥の踊り)、緊迫感(第7曲から第8曲への流れ)、壮大なフィナーレ(第9曲~第10曲)、様々なカラーを持ったこの曲を華音さんは完全に自分のものにして表現していました。

語弊を恐れず勝手な想像で書きますが、華音さんはまだ自分の中でショパンを(少なくてもこの2曲は)消化しきれていないのかも知れません。リーフレットのインタビュー記事にはショパンの今回の2曲について「大好きな2曲です。」とあり、そんな大好きな2曲を聴いて欲しいという思いはもちろん強くあり準備をされてきたのだと思うのですが、聴衆の皆さんに手を差し伸べたののの「連れて行って」はくれませんでした。ですが、彼女のことですから、きっと近い将来、ショパンでも連れて行ってくれると信じて待ちたいと思います。

「展覧会の絵」の最後の低音の打鍵の後の大拍手は明らかにショパンの時とは違って聞こえたのは気のせいではなかったと思います。鳴り止まない拍手で何度もステージに引き戻されていました。2回の左右のほうにも丁寧にお辞儀されていたのも印象的でしたよ。

アンコールはシューマンの「ロマンス 嬰ヘ長調 作品28-2」とラフマニノフの「前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2≪鐘≫」の2曲。

最後の最後にラフマニノフが聴けて嬉しかったなー。この「鐘」も大変ダイナミックな演奏でしたよ。素晴らしい!

ラフマニノフの弾き終わった後の拍手はなかなか止まなかったです。中村紘子さんだったらピアノの蓋を閉めて笑いをとっているところでしょう。ポゴレリチだったらさらに椅子を足で押し込んでいるところでしょう。ですが華音さんはもちろんそんなことはしません。(笑)

いろいろあった今日の演奏会でしたが、彼女にはこれからも注目していきたいと思います。


[ 2016/07/17 08:54 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)