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松田華音さんのリサイタルに行って来ました。

松田華音デビュー・リサイタル

楽しみにしていた松田華音(まつだ かのん)さんのピアノ・リサイタルに昨日(7/16)行ってきました。

場所は横浜市にあるフィリアホール。曲は・・・。

ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61 「幻想」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」


どれも好きな曲!
そもそも松田華音さんを知ったきっかけは、デビューCDを聴く機会がたまたまあったからなんですが、そのCDを聴いたときに思ったのが「ラフマニノフの弾きっぷりすげーな」と。
彼女は香川県高崎市の生まれですが、6歳からモスクワに渡りずっと研鑽を積んできた、いや、今も名門モスクワ音楽院で研鑽を積んでいる真っ最中なんです。この”本場”仕込みのラフマニノフ、ロシアの寒い冬の景色が目に浮かぶような素晴らしい演奏だったもんですから、それからYoutubeで子供の時の演奏の動画をみたり最近の演奏をみたりして興味を膨らましていました。そんななか、日本でリサイタルがあることを知り「行くしかない!」ってことになり、ようやく昨日、華音さんのリサイタルに行き、生演奏を堪能してきたわけです。

開演は17時。ほぼ時間通りでした。会場のライトがフワッと落ち、ステージが明るく照らし出されました。足音が聴こえ、華音さん登場です。ほぼ満員の会場のお客さんの拍手に応えお辞儀をする華音さん、小柄なんですが、裾の大きくひろがったドレスのせいかそんなに小柄さは感じなかったかなー。どうでもいいですか?(笑)

まずショパンのピアノソナタ。演奏は良かったんですよ。良かったんですけど、ここのところマルタ・アルゲリッチのCD(これがおそろしく素晴らしい。最終楽章が爆速!)を聴きすぎていた&華音さんが意外と落ち着いたテンポで弾ききったのが「自分的」にはすこーし物足りなかったかなー。あくまでも「自分的」にはですよ!

次の幻想ポロネーズも同じです。ん?マルタ・アルゲリッチの聴きすぎ?期待しすぎ?
幻想ポロネーズに関しては最後ちょっとミスがあったり、残念なところはたしかにありましたが「なんだろうこの消化不良な感じは?」って思いつつ前半戦終了。

15分の休憩を挟んで、ムソルグスキーの「展覧会の絵」です。

この「展覧会の絵」なんですが・・・。めちゃくちゃ素晴らしい演奏でした!!!
前半のショパンでモヤモヤしていたものが吹っ飛びました。心から「今日の演奏会来てよかったわー!」と演奏中から心の中でつぶやいていました。華音さん、なんなんですかこの落差は!(笑)

素晴らしい演奏を聴いていると、その世界に吸い込まれるような感じがして、それを「連れて行かれる」と自分で勝手に言っているのですが、「展覧会の絵」は連れて行かれましたよ。ダーク(第2曲:古城)、叩きつける低音(第4曲:ヴィドロ)、キラキラした高音(第5曲:卵の殻をつけた雛鳥の踊り)、緊迫感(第7曲から第8曲への流れ)、壮大なフィナーレ(第9曲~第10曲)、様々なカラーを持ったこの曲を華音さんは完全に自分のものにして表現していました。

語弊を恐れず勝手な想像で書きますが、華音さんはまだ自分の中でショパンを(少なくてもこの2曲は)消化しきれていないのかも知れません。リーフレットのインタビュー記事にはショパンの今回の2曲について「大好きな2曲です。」とあり、そんな大好きな2曲を聴いて欲しいという思いはもちろん強くあり準備をされてきたのだと思うのですが、聴衆の皆さんに手を差し伸べたののの「連れて行って」はくれませんでした。ですが、彼女のことですから、きっと近い将来、ショパンでも連れて行ってくれると信じて待ちたいと思います。

「展覧会の絵」の最後の低音の打鍵の後の大拍手は明らかにショパンの時とは違って聞こえたのは気のせいではなかったと思います。鳴り止まない拍手で何度もステージに引き戻されていました。2回の左右のほうにも丁寧にお辞儀されていたのも印象的でしたよ。

アンコールはシューマンの「ロマンス 嬰ヘ長調 作品28-2」とラフマニノフの「前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2≪鐘≫」の2曲。

最後の最後にラフマニノフが聴けて嬉しかったなー。この「鐘」も大変ダイナミックな演奏でしたよ。素晴らしい!

ラフマニノフの弾き終わった後の拍手はなかなか止まなかったです。中村紘子さんだったらピアノの蓋を閉めて笑いをとっているところでしょう。ポゴレリチだったらさらに椅子を足で押し込んでいるところでしょう。ですが華音さんはもちろんそんなことはしません。(笑)

いろいろあった今日の演奏会でしたが、彼女にはこれからも注目していきたいと思います。


[ 2016/07/17 08:54 ] 音楽 | TB(0) | CM(0)

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